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輝いている



彼女は僕にこう言ってくれた。
「いろんな人の凄いところを見つける天才だよね。凄いよね」
彼女からもらったこの言葉は、今でも僕のチカラの源になっている。


失敗して、落ち込んで。
一生懸命で。
でも、できない。
自分がしたいことができない。
失敗が怖い。
仲間に迷惑をかけたくない。
やるせない。
焦ってしまう。
自分を責めてしまう。
彼女と出会って間もない秋の頃、僕の彼女に対する印象がそうだった。


僕はその頃、自分の「あり方」を探していた。
なんとなくは自分の中にあった「あり方」。
でも、何をしていくのかはまるで見えていなかった。
何をしていけばいいのかわからなかった。

だからこそ、少しずつでいい。
自分ができることをやろう。
そう、心の中にはなんとなくあった。
そんな頃、僕は彼女に出会った。

彼女はミニバスケットボールの選手だった。
試合で失敗しては怒られて、落ち込んでいた。
一回落ち込んだら、なかなか元気になれない。

彼女の輝く笑顔は素敵だった。
無邪気に、楽しそうに友達と笑う。
ただ、その場所と時間は限られていた。
その笑顔が輝くことは多くはなかった。

「バスケがうまくなりたい」
その思いは端から見ていても充分に伝わってくる。
しかし、いろんな場所へ練習には行くが、慣れていない場所では縮こまってしまう。
自分の力を出せない。
自分自身がうまく表現できない。
そんな小学5年生だった。

両親からも「精神的に弱い」との話があった。
僕の目から見ても、お世辞にも強くはなさそう。
そんな彼女。

僕は試合で失敗した彼女にこう問いかけた。
「もっと、バスケうまくなりたい?」
彼女が泣きながら頷いた後、僕は頭をなでた。
「うん、なれるよ。…今は弱くてもいい。だからこそ、強くなれるんだよ」
彼女はまた頷いた。
「大丈夫。今はいっぱい泣いてもいいんだよ」
僕は頭を再度なでる。
彼女はまた、たくさんの涙を流した。

僕は彼女のそばで見守った。
それがその時の僕にできることだった。

彼女は僕と出会ってからの1年、たくさんの涙を流す。
ふがいない自分に。
悔しさで。
やるせなさで。
弱い自分を受け入れながら。
そうしながら、強くなっていった。

ゆっくり、ゆっくりと。

彼女には3つのチカラがある。
「まっすぐ」なチカラ
「楽しむ」チカラ
「ヒトを大切にできる」チカラ

彼女はそのチカラをもとに、様々な場所で「学び」、「気づく」
それはさらに彼女のチカラになっていく。
涙を流しつつも。
僕も少しお手伝いをしながら。


そうすると、少しずつ彼女の笑顔でいられる場所と時間は増えていった。
自分が笑顔でいられる場所を、時間を、彼女は自分自身で作っていった。


僕が彼女と出会って1年後、彼女は「あり方」を見つけていた。
試合中、失敗してもすぐに立ち直る。
自分より10cmは大きい相手でも勇敢に向かっていく。
失敗した仲間に声をかける。
自分がしたいプレーができる。
そして、誰よりもバスケを楽しむ。
それは彼女が望んだ姿。
彼女がありたい自分。

僕が彼女からもらったあの言葉。
「いろんな人の凄いところを見つける天才だよね。凄いよね」
それは彼女が6年生の、冬の最後の県大会の前にもらった言葉。
彼女は感じていたのかもしれない。
自分自身のその変化を。

彼女が僕と出会って1年、僕自身も変化を感じていた。
それは自分の「あり方」のため、何をやりたいかが確立されていたこと。
彼女の言葉は、僕の「あり方」にチカラを与えてくれた。

「みんなの笑顔が見たい」
その僕の「あり方」に。

彼女のチームはその大会で県ベスト4まで進んだ。
もちろん彼女は活躍をしていた。
彼女の笑顔は輝きを増していた。


僕は彼女が小学校を卒業する3月に、こう問いかけた。
「もっと、バスケうまくなりたい?」
彼女は何よりもまっすぐで、力強い眼で答えてくれた。
もう、そこには昔の彼女はいなかった。


僕は彼女を尊敬している。

彼女の眼は本当にまっすぐだから。
涙をチカラに変えていったから。
彼女が持つチカラはとても魅力的で、素敵なものだから。
ゆるぎない向上心、仲間、家族への思いやり、そして楽しむこと。
そのチカラはとても素晴らしいと僕は感じているから。

そして、僕にチカラをくれた大切な存在だから。

彼女は現在、中学で活躍している。
1年生ながらレギュラーとして欠かせない存在だ。
その姿はたくましい。
中学の先生は彼女について、僕にこう語ってくれた。

「とてもいい選手です。変えがきかない。助けられていますよ」

もう、彼女を「精神的に弱い」と言う人はいないだろう。
それは、彼女は自分のバスケを楽しんでいるから。



そう、彼女の笑顔は今、とても輝いている。


                        アトム

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お誕生日している

している2
している1


我らがしている株式会社 徳井直人社長 本日5月27日お誕生日です!!

シウバさんが渡した花束とサチコさんとキウチが渡したエビスビールがプレゼントです。

ちょっとしたお誕生日会を社内でしている。

いやはや、おめでとうございます!!



きうち

歩き出している


「あいつをどうにかしてください」



そのチーム入った頃、よく言われた言葉。

今回は僕が関わっている、高校生のバスケット選手のことを少し。
その選手、確かに気になる部分はたくさんありました。
傲慢なプレー、人のミスへの罵声、相手を挑発するプレー、プレー中に歩く、きれる、悪質なファールをする、審判への反抗…
でも、バスケの技術は高かったので、それでも試合には使われていました。
チームメイトもそんな彼とは、どう接していったらいいかわからない状態です。
ただ、気を遣うのみ。
冗談でも彼をからかうことはできませんでした。

僕はチームをつくる中で大切にしていることがあります。
『居場所』づくり。
言葉にするとそんな感じでしょうか。
そこにいる人の心と体の安全が守られる場所。
ありたい自分であるために安心していられる場所。
そういった場所をゆっくり作っていきました。

そうすると彼は少しずつ変わっていきました。
まずは相手を挑発しなくなりました。
そして審判に文句を言わなくなりました。
悪質なファールもなくなりました。
同じ時期に仲間との距離も縮まっていきました。
冗談を言い合えるようになりました。
無邪気な笑顔が増えました。
そこにいること、その中にいる自分の心地よさが彼に更なる成長を促したのでしょう。

ある試合、彼は相手と激突しました。
かなりの衝撃を受けたようでした。
しかし、ふらふらになりながらも、彼はその試合、最後まで自分ができるプレーを続けました。
結果、チームは逆転勝利。
最後までチームで戦った試合でした。
それはチームメイトや見ている観客の誰もが感じたことでした。
試合後、強く顎を打った彼はそのまま母親と病院へ向かいました。
その車中、彼は母親に尋ねたそうです。
「試合、勝ったの?」
彼は試合を覚えていなかったのです。

彼はその試合で仲間に感謝する自分を感じたそうです。
彼は自分の想いを仲間に伝え、仲間もその想いを受け入れました。

仲間とのコミュニケーションも日に日に増えていきます。
お互いの想いもぶつけ合えるようになっていきます。

彼はもともと自尊心がとても高い選手です。
傲慢ともとれるぐらいに。
彼は傲慢なプレーを続けました。
自分の能力が高いと思っているからです。

彼は仲間へ個々の能力の向上を求めはじめました。
まるで、自分のレベルまで追いつけと言わんばかりに。
しかし、仲間はチームとしての向上を彼に求めました。
思いはぶつかり合います。

彼はまだ自分を見ることができていません。
彼はまだ自分を受け入れることは難しいようです。
ただ、仲間はそんな彼をまっすぐに受け入れていました。
彼が自分を受け入れるための準備をするかのように。

その試合は負けられない試合でした。
しかし、善戦するも結果的に負けてしまいました。
負けが確定的な残り5秒、彼の足は止まりました。
以前はよくありましたが、最近では見られなかった姿でした。
試合後、彼に質問しました。
「なんで足が止まったの?」
「あきらめました」
「次、どうしたらいい?自分の中に(その答えが)ある?」
「はい」
以前の彼ならチームメイトへの文句で終わっていたでしょう。

その次の日も試合でした。
この日の試合も大切でした。
しかしその日、彼はシュートが不調でした。
まったく入らない。
それでも、自分ができるプレーは果敢に行っていました。
この試合も負けてしまったが、最後まで自分ができるプレーを彼は行っていました。
あきらめることありませんでした。

試合後、彼は僕のところに来ました。

「自分、無力って気づきました」

彼はまっすぐに自分を見つめたと感じました。
彼は『弱さ』をそれまで否定してきました。
強い自分という虚像を固持してきました。
しかし、受け入れました。
『弱い』自分を。
その試合が終わった後に。
何故、受け入れることができたかというと、それは“仲間のため”

彼は仲間へ自分の想いを伝えました。
「今日の試合、調子が悪くて、何回もきれそうになったけど、ベンチに帰ると受け入れてくれて、励ましてくれて、だから最後まできれずに戦うことができた…ありがとう」


「あいつをなんとかしてください」
そう言われたあと、僕はいつもこう言いました。
「大丈夫」
以前の彼が、今の彼を望んでいたのを知っていたから。
いや、感じていたから。
彼は変わったとは思っていません。
自分がより望む姿になっただけです。
ただ、以前はその方法を知らなかっただけ。
どうしたらいいかという発想すらなかったのです。

しかし、仲間に支えられながら少しずつ気付いていきました。
正解のない答えを探すということを。
自分が望む姿を。
仲間とともに。



そして自分自身へのスタートも切りました。
その大切な仲間とともに。



今は、次なる試合に歩きだしている。



アトム


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